rt-sasaki’s blog

ゲーム感想(4月編)

お待たせしました!神ゲーの感想記事です。

ps4版をやったのは4月ですが、6月半ばごろに発売されたps5版もゲームは同じなのでついでに書きます。

 

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FINAL FANTASY VII REMAKE(進行度:トロコン)

ゲーマーなら、いや、よっぽど世間に疎い人でない限りは誰もが知っているであろう超大作、ファイナルファンタジー7。四半世紀近く前のゲームながら未だにとんでもない人気を誇る作品の待望のリメイクです。

発表から5年待たされたし、元が半端ない人気を誇るゲームなので世間的にも個人的にも期待度はとても高かったのですが、遊んだ感想としては…

 

めちゃくちゃ面白かったです😭

発売1ヶ月後に買ってたのにフリプになるまで積んでたのがもったいない。それでもプラチナトロフィー100本目をこれにできて良かったと思えるゲームでした。細かい感想を書いていきますが、内容のネタバレ書くので注意です。嫌ならここは読み飛ばしてくれ!

 

  • 最新技術で蘇るミッドガ

まず大前提として、今回のリメイクは1作完結ではなくて分作です(何作で終わるかは不明)。今回はミッドガル脱出までを描くということで、発売前はボリュームの薄さを心配する声も上がっていましたが全くもってそんな事はなく、むしろクソ長かったです。真面目にやって50時間ぐらいかかった。

とにかく現代の最新技術・グラフィックでミッドガルを歩けるというのがまず楽しい。最初にウロウロできる七番街でもう感動した。BGMとして流れるFF7メインテーマのアレンジがまず泣けますよね。そこらへんにいるモブですら全員違うことを喋っててまるで生きているかのよう。そして上を見上げると大きなプレート。ミッドガルといえばスラムの上に広がる腐ったピザですからね。グラフィックだけは常にトップレベルを走ってきたスクエニの本気を見ました。FF13も15もグラだけは手放しに褒められる綺麗さでしたからね〜

こんな調子で知っている部分を歩くだけでとんでもなく楽しかったです。基本的に攻略は一本道ではあるものの、一部の町ではオープンワールド的構造になっていてサブクエもこなせる。ここは原作であまり活かされていなかったクラウドの「なんでも屋」設定を活かしていて面白い。

 

綺麗になったこと、声がついたことでキャラクターに対する愛着がさらに湧くようになりましたね。7ACから声優さんがほとんど(レッドXIIIは客演だったので仕方ないと思います、次回作からは演じ方もかなり変わると思うので)変わってないのも嬉しい。僕はティファが大好きなので、本業が声優さんでないにも関わらず今でも伊藤歩さんがティファ役を続けてくれていることにめちゃくちゃ感謝しています。

キャラクター達の性格もかなり原作準拠で素晴らしいと思います。ゲスト出演した作品ではただの中二病根暗陰キャみたいなイメージを付けられがちなクラウドも、クールな面はもちろんあるけど優しさや少しお茶目なところも垣間見えるいい奴としてちゃんとキャラ付けされています。バレットもただの親バカコワモテおじさんテロリストではないし、原作ではそこまで出番のなかったアバランチのメンバー達にも新たな設定が加わることでより深いキャラ付けがされています。神羅側のキャラクターも面白い奴らが多い。ルーファウス戦めちゃカッコよくて痺れましたね…

そして何より、ティファとエアリスのキャラが良い!そしてかわいい!

勘違いされがちなところなんだけど、ティファとエアリスはそれぞれ見た目とはギャップのある性格をしてるんですよ。ティファは男勝りで気が強そうに見えて、アバランチとしての活動に対する悩みやクラウドへの違和感を相手になかなか伝えられない「弱さ」を隠し持った繊細なキャラ。エアリスはおしとやかなイメージに反して割と活発で明るく、むしろクラウドを引っ張っていくような性格をしています。他のキャラも勿論凄いけど、所謂ヒロインであるこの2人の描写は特に素晴らしかったですね。デートっぽいイベントもちょいちょいあってとても良かったです。ちなみに僕はティファ派です。

 

原作はただのRPGでしたが、リメイクはアクション要素ありのARPGに変更されています。個人的にはアクションゲーム好きなので嬉しかったけど、純粋にRPG好きな人たちは楽しめたんかな?とは思いますね。一応easyだとコマンド操作にだけ集中できるクラシックモードがあるけどHardにはないし、やはり自分で操作することを前提に作られているので楽しみ切れないとは思う。

アクション要素とFFシリーズおなじみのATBシステムは意外にも相性が良かった。積極的に攻撃してATBゲージを自主的に増やしていけるのがいいですね。アクションとコマンドバトルを組み合わせることによってプレイングの幅はかなり広くなっていると感じました。最終的に自分で操作できるパーティメンバーの4人はそれぞれに違った役割があって、場面ごとに有利なキャラクターを操作して進めていくのはかなり爽快感もあって面白い。

 

個人的には十分すぎるほど楽しめたんだけど、ネット上で感想を見た感じあまりにも一本道すぎるという意見も多かったですね。確かに最近のスクエニゲーはこんなのばっかりで、FF13あたりから「一本道歩く→敵出たから倒す→ムービー」の流れを繰り返し続けるゲームがかなり多い印象です。やらされてる感が嫌いな人はあんまり楽しくできないんだろうなとも思いますね。でもこれに関して僕は半分仕方ないものだとは思っています。ちょこちょこ一本道を改善しようという努力は見られるしね(個人的にはこの解決策がミニゲームばっかりだとウザいです、RPGが遊びたくて買ってるのにゲーム性の違うもので時間を取られたくないので)。 

 

  • 原作に対する強いリスペクト

原作にあった拾ってほしいところはほとんど余すところなく拾われている。細かいところまで上げるとキリがないですね。それだけに留まらず、原作を知っている人がニヤッとできる新しい要素なんかもある。

僕はとにかくBGMのアレンジが素晴らしいと思います。同じ曲のアレンジは複数あるのですが、より原曲に近いアレンジを持ってくる場面が的確過ぎる。FF7のボス戦BGMといえば「更に戦う者達」ですが、この曲の原曲に最も近いアレンジが初めて出てくるのはなんとゲーム開始から何時間もかかるチャプター6のボス戦。このチャプターのボスは原作で初めてこの曲が流れた時と同じ、エアバスター戦なんですよね。良すぎん?

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曲自体もかなり原曲に近いロック調のアレンジでめちゃくちゃかっこいいですね。

 

どうしても聞いてほしい曲がもう一曲あります。

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ネタバレなんですが、オリジナル版では初登場がまだまだ先であるはずのジェノバが新形態で出てきます。ここのボス戦の曲は前半部分も原曲よりスローペースでかっこいいアレンジだけど、戦闘も終盤に差し掛かったあたりで形態変化とともに例のフレーズが鳴って原曲に近いアレンジに変わるんですよ。これ最初に聞いたときマジで痺れましたね。このゲーム作った人、わかってんな~!!って感じ。

 

  • 続編への期待(ネタバレ有)

七番プレート崩落あたりまでは新キャラを少し交えつつも概ね原作通りに話が進むのですが、終盤に差し掛かるにつれて何かが変わっていく。フィーラーなる存在(通称「原作厨」)が原作通りに事を進めようとし、キャラたちは原作での出来事を少し覚えているような言動をする。神羅ビルを脱出してミッドガルから出る途中、フィーラーと闘うことで運命が変わったような演出が入り、続編へ続く…

大まかにいうとこんな感じで終わるんですが、さすがに気になるでしょ。要するにここから先はあんまり原作通りには進めませんって言ってるようなもんで、FF7において重要な転換点であったエアリスの死さえも起こらない可能性が出てきたんですよね。何年後になるかは分かりませんが、2作目以降は世界観とキャラが同じだけでかなり違う物語になるのかもしれません。賛否はさておきかなり楽しみですね。

 

もうなんか全然違う話になりそうなので、普通に原作もう一回やりました。やっぱいいですね、FF7ps4で買えるししょっちゅうセールしてるんで是非。

 

  • 良くも悪くも分作化の影響は出ている

ネタバレですが、分作とはいえ人気あるし出さない訳にもいかなかったのかラスボスは今回もセフィロスです。原作通りだとモーターボール戦で終わりだから流石にショボいので仕方ない。というかセフィロス出すぎ。主にクラウドの魔晄中毒からくる幻覚という形で現れるのですが、にしてもストーカーレベルで出てきます。

原作ではこの辺だとまだまだ仲の悪いクラウドとバレットが既に割と良好な関係を築けつつあるのも若干の違和感は感じます。ま、このへんは1作目でもある程度決着をつけておかないとモヤモヤしてしまう部分ですし仕方ないです。

 

そしてトロフィー的な話にも関わってくるのですが、ハードモードが強制的に2周目以降の解禁になるのはあまりいただけない。悪く言ってしまえば無理矢理2周目を遊ばせるための水増しとも取れる。ただハードモードは敵が一律Lv50(上限)・アイテム使用禁止・MP回復手段が限られるという半分縛りプレイみたいなモードなので、1周目をクリアしてレベル上げやらマテリア育成やらをしてからでないと到底クリアできないような仕様だしゲームシステム的に仕方ないとも思う。ハードモードの仕様を変えればいい話では?とも思いますけどね!

2回やって面白いかはともかく、ハードモード自体はしっかり戦略を考えながら進んでいく楽しさはありました。時と場合によってマテリアの組み合わせを変えていくのがとにかく大事。戦闘は面白いが故に、スキップができない単純な移動パートを繰り返すストレスも結構あったのは残念です。

 

総評

結局のところ、分作であること・引き伸ばしや水増し感も少しあること・原作と違うゲーム性とストーリーの3点が許容できるかできないかによって楽しめるかどうかが決まる。

もちろん原作をやっておいた方が面白いけど、1本のアクションRPGとして見てもかなりクオリティが高いと感じるし遊んでも損はないと思いますね。とにかく2作目を早く出してほしいなという感じです。

 

 

 

もう何本か遊んだゲーム書こうと思ったんですが、もう4000文字以上書いててレポートみたいな分量になっているし4月はほぼこれしか遊べてなかったので今回はFF7だけにしておきます。このゲーム、なーんか一気にプレイする気が起きないタイプのゲームで1日数時間ずつしか進められなかったので4月は普段と比べると超スローペースになってしまいましたね。でもそれだけの価値はあった。

 

 

FINAL FANTASY VII REMAKE Intergrade(進行度:トロコン)

 

  • 本編概要

ps4版発売から1年ちょい後に発売されたps5版FF7リメイクです。ps4版(フリプで手に入れたものを除く)を持っている人は100円でアップグレードできて、セーブデータ移行すれば獲得済みのトロフィーはオートポップなので当然アップグレードしました。何もせずプラチナトロフィーが増えるゲーム最高!

フォトモード実装など細かいものはありますが、本編に関して大きな追加要素はないです。ただグラフィックは更に磨きがかかっていて、自分でグラフィックモード(画質優先)・パフォーマンスモード(FPS優先)を選べます。ps5のゲームはこの手法を取っているものが多いですね。僕は4Kモニターを持っているわけではないし、後者でも十分すぎるほど綺麗なのでそっちにしました。パフォーマンスモードでもps4版の1080pよりも画質は高く(解析によると1620pらしい)、ほぼ常時60fpsを保っているので一目でps4版との違いがわかる。前から散々話している通り、ps4→ps5は可変60fpsから常時60が当たり前になってくれているのが本当に大きいです。

 

  • ユフィDLCについて

ps5版の目玉要素は本編とは別の新たなエピソード、インターミッション。アップグレードした人はDLCとして2000円ほどで購入できるものなのでこれも当然買いました。

今回の新エピソードは本編でメインPTだった4人は出てこないもので、主人公はオリジナル版ではもう少し後に登場するユフィ。本編でクラウドたちが行動している裏で、同時進行でユフィが何をしていたかが描かれています。同行NPCとしてソノンという新キャラが1人登場しており、操作キャラと同じようにATBゲージは溜まってコマンド指示は出せますがキャラチェンジはできず、操作できるのはユフィだけ。ユフィしか操作できない関係上、近距離と遠距離・物理攻撃と魔法攻撃が1人で全て使える万能キャラと化していて操作がかなり楽しいです。次回作から本編に来たらバランスブレイカーになる可能性すらある。

内容自体は本編が18チャプターだったのに対し2チャプターと短めではあるものの、ボス戦は多めにあるので軽く1周するのにも4,5時間はかかるし、ミニゲーム・本編と同様に存在するハードモード・裏ボスなども合わせると10〜20時間は潰せてこれで2000円ならかなりお得だなと最終的に感じた。

ハードモードは本編ハードをクリアした人ならヌルいと思う。DLCをクリアする事で本編に追加される裏ボス、ヴァイスは結構強かった。プラチナ取れるほど本編キャラたちは育成しているのに慣れるまでボコボコにされ続けました。勝った時も辛勝って感じでしたね。

 

総評

ps4版で本編が楽しめた人ならアップグレード+DLCを買っても絶対に損はない。ただ、DLCがps5でしか遊べないほどの表現力を持っていたかというと微妙。画質下げればps4でも出せるのでは?という程度なので売り方には少しいやらしさを感じました。

DLCのゲーム部分に関しては次回作への繋ぎとして十分なボリュームでした。本編と完全に独立しているのでおそらくやらなくても次回作は遊べますが、やっておくとより楽しめるでしょう。野村D、2年以内に次回作出してね〜 キングダムハーツも新作待ってるよ〜〜